平成12年2月12日の事

 この日、私たちは竹と最後のお別れをしました。
  某市で火葬をお願いしたのです。
  竹の遺体をどうするかは色々と悩みました。
  近所の野鳥の多い公園に埋葬するか火葬するかで最後まで悩みましたが、埋葬して猫等に掘り返される恐れと、現在の住居は賃貸である事から、(いつかはマンションか一戸建てを、と考えているので)、いつまでも竹と一緒にいれる方法=火葬へと落ち着いたのです。
  火葬に当たっては、ペット業者や近隣の市町村の火葬場など、色々と電話で話を聞いた上で、私と主人の実家のある某市が行政で行っている「ペット火葬」に依頼する事となりました。
  なお、通常は、居住地の市町村でしか受け付けてくれません。
  が、残念ながら、現在住んでいる市では、ペットの火葬は一切行っておらず、近隣の市町村に色々聞いた事によって、行政サービスの差もうんざりするほど知らされました。
  その上で、お互いの実家がある某市に某市の市民として、お願いする事にしたのです。
  ペットの火葬に関しは、いずれ別の形で紹介できれば……と思っています。
  当日は雲一つない晴天でした。
  真っ青な空は、まるで竹を歓迎してくれているかのように思えたものです。
  彼は一日有給を、さんざん休みすぎて有給のない私は、遅刻という形で某市の火葬場へと行きました。
  竹の身体は、真新しい藤のフォーク・ナイフ入れに納め、いつも食べていた餌、大好きだった粟穂や小松菜、そして病院の先生にお願いしてもらってきた、折れた風切り羽も一緒にして、キレイな花柄のハンカチをかけてあげました。
  本当は羽はとっておきたいとも思ったのですが、天国で竹が飛べないと可哀想だと思い、返す事にしたのです。
  火葬のための手続きを終え、指定された場所で竹と本当に最後のお別 れをしました。
  お線香をあげ、市の方に竹をお願いし、その場を離れました。
  そして火葬が終わるまで、控え室で待つのです。
  小さな竹の身体がちゃんと残るのかは不安でしたが、名前を呼ばれて行ってみると、小さな小さな白いお骨が、そこにはありました。
  竹は煙となって、真っ青な大空へと飛んで行ったのです。
  小さな竹のお骨は、これまた小さくて可愛い骨壺に入れて頂きました。
  今のところ、ペット墓地等に預ける予定はないので、これで竹とはずっと一緒にいられます。
  ですが……、火葬したペットは死後も人間が管理すると幸せになれない……と何かで読んだことはあるのですが、本当でしょうか?!
  現在、竹は栗がいるリビングの本棚に、ちょこんといます。
  いずれは、本棚ではなくきちんとした所に、と思いますが。
  竹の存命中は、多くの方からアドバイスと励ましを、また死後はお悔やみの言葉を頂き、本当に感謝してやります。
  結局竹は亡くなってしまいましたが、絶対に竹の事は忘れません。
  親ばかと思われてしまいますが、竹は穏やかな性格で、誰にでも優しい可愛い子でした。
  あんなにも可愛い並オカメは、今後出会えないだろうと思う位 、可愛い子でした。
  この竹のページを書くのは、まだまだ私にとってはとても辛い事でしたが、竹が一生懸命に生きてくれた事を無駄 にしたくはありませんでした。
  残しておいた掲示板のログを読みながら、思わず涙が出てくる時も多々ありました。
  でも、本当に辛かったのは私ではなく、竹本人であったのだから、負けてはいられませんよね。
  こんなにも長い、文章だらけのページを読んで下さった方にも心より感謝を致します。
  そして、獣医の誤診と不幸にして亡くなる鳥が一羽でも減ることを心より祈ります。