●オウム病●
・オウム病になると死んじゃう?
「鳥を飼っているとオウム病になる」、そんな事言われたことありませんか?
私は実家の母がとてもオウム病を気にする人で、かなり小さい頃から「オウム病」という言葉は知っていました。ただ、きちんとした知識はなかったため、「鳥を飼っているとオウム病になりやすくて、病気になったら死んでしまう」と思いこんでいたのです。
けど、実際は全然そんな恐ろしい病気ではなかったのですね。
・誤った報道
母が「オウム病になったら死ぬ」と言い続けていたのは、30年近く昔、インコを飼っていたご家族がオウム病に感染し、亡くなるという事件があり、当時の偏った報道による誤解だったのです。
「オウム病は、人間も鳥も投薬によってきちんと完治する」という事実を私が把握したのは、恥ずかしい事にさくらまこ先生の「小鳥のお医者さん」での記述でした。
その後、数年ぶりにオカメインコを迎える事になった時、さらに私が妊娠し、母の心配をなくすために栗@ルチノーのオウム病検査を受ける事にした時、本やネットで情報を集めきちんとして知識を身につけたように思います。
・オウム病って?
つい最近、鳥とふれあえる事で話題になっていた山陰地方のテーマパークで、オウム病が見つかりました。飼育員の方と、同テーマパークを訪れた観光客からです。
感染源については、閉鎖された関東のパークから送られた鳥が原因と言われているようですが、関係者の間でも混乱が続いているのか、説が二転三転しているようです。
オウム病の原因は、クラミジアという微生物が原因で、実はオウム(鳥)特有の病気ではありません。
ハムスターやウサギ、犬、そして人間からも見つかる病気なのですが、不幸な事に最初にオウムから見つかったため、このような病名がつけられ、誤解を受ける原因となったのです。つまり、人間(ほ乳類)が感染源となって、愛鳥(鳥類)にうつしてしもう可能性だってあるのですね。(とはいえ、仮に一つの家で人間と鳥からオウム病がみつかれば、鳥が感染源とされてしまうのでしょうけど)
オウム病のような鳥も人間もかかる病気、つまり人畜共通の感染症は、もっと色々とあります。危険度としては、こういった人畜共通
感染症の中ではなり低い方なのですが、昔の報道による誤解があってか、私の母のように危ない病気のトップレベルにあげる人は少なくないかもしれません。
なお、人間も鳥も、とたえオウム病に感染しても、抗生物質の投薬によってきちんと完治する病気です。(上で危険度が低いと記したのは、投薬での完治が容易であるためで、病気そのものの危険度が低い……という訳ではありません)
30年前と違って、今回の山陰地方のテーマパークのオウム病報道は、こういった事もきちんと報道されているのが嬉しいですね。
自分、もしくは愛鳥がオウム病では……??と不安になった場合、検査を受けてみる事がいいかもしれませんね。
・オウム病の検査(人間)
実は私は、中学生の時、オウム病の検査を受けたことがあります。風邪をひいたものの、なかなかせきが止まらず、オウム病を心配した母が、近所の校医の元で受けさせたのです。どんな検査を受けたのか、はっきりは覚えていませんが、医師にインコを部屋で飼っている旨を告げ、念のためという事で血液検査を行いました。一週間くらい?たってから、結果
を聞きに行きましたが検査結果は陰性で、オウム病ではないと告げられ、私も母も安心したものです。(だって、当時は「オウム病=死」という認識だった訳ですから・笑)
……なんと、自分がオウム病検査を受けた事、このページを書いていて突然思い出しました。すっかりと忘れていました。今まで何回かオウム病に関するお問い合わせを受けていたというのに、すっかりと忘れていたようです(笑)
人間のこういった検査は、比較的簡単に受ける事ができます。ですので、気になる方は近くの病院で鳥を飼っている事を医師に伝え、検査を受けてみるといいかもしれませんね。陰性ならそれでよし、陽性なら抗生物質を処方して頂き、定められた期間きちんと服用して治しましょう。
・オウム病の検査(鳥)
さて、人間の検査に比べて大変なので鳥の検査です。動物病院でならどこでも検査を受けられる……という訳ではないのです。鳥のオウム病検査も基本的に血液を採取しての検査になると思います。(糞から検査できるという話しも聞いたことはありますが、私は詳しくはわかりません)
検査機関についてですが、今までは海外の検査機関にお願いするか、国内では「北里研究所コンパニオンアニマルラボラトリ」が唯一の検査機関でした。どちらの方法も、一飼い主が直接以来できるのではなく、検査を受け付けてくれる動物病院を経由しての検査となります。
(ただ、ワシントン条約などの問題があって、一般的には海外に血液を送るのは難しい問題のようですね。ちなみに、栗の時は獣医の担当の先生と話し合って、海外への依頼となりました)
ところで、2002年2月、「Companion Bird Laboratries」という機関が誕生し、オウム病検査の他、血液による様々な検査が行えるようになったそうです。ただし、こちにも「北里研究所コンパニオンアニマルラボラトリ」と同様に、獣医師を通
しての検査依頼となります。「Companion Bird Laboratries」の連絡先に関しましては、この場に掲載致しませんので、ご希望の方はメールにてご連絡下さい。
なお、血液採取といっても、注射器で血を採って……ではありませんので、ご安心を。
栗の時もそうでしたが、爪をちょっと深爪気味に切って、採取用のシートのような物にほんの少しだけ血液を付着させる程度です。その後は止血の処置も行って頂けました。
ちなみに、栗の検査結果は一ヶ月ほどで出まして、もちろん陰性でした。でかい態度で母に報告したものです。
・一番は予防
鳥から人間への感染の場合、乾燥した糞便を吸い込んだり、人間と鳥の間で口移しやキスをする事によって、オウム病は感染すると言われています。そのため、清潔を保ったり、キスなどを行わない事で、大抵の場合は感染を予防する事はできるはずです。
ただ、やはりオウム病に感染した鳥(キャリア)のいるペットショップや今回の山陰地方のようなキャリアのいるテーマパークや施設を訪れる事によって、人間が感染してしまう事もあり得ます。
実は、以前私のHP内で行っていたペットショップレポートを辞めた理由の一つがコレです。あまりにも環境に問題のあるペットショップを訪れて、家に病気を持ち込みたくなかったのです。だって、時々あんまりにもひどいショップがあって……。
オウム病を持ち込む可能性のある場所を訪れた時は、そのままお風呂に入ってキレイになってから、愛鳥と接する
必要もあるかもしれませんね。
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