●鳥の火葬

 我が家では竹、小次郎の亡き後、遺体は火葬にしました。
 骨壺に入れて頂き、現在二羽は我が家で眠っています。果たして、これが良いことなのかどうなのか、私にはわかりませんが、たぶん二羽はいつもでも私たち家族と一緒に過ごす事になると思います。
 竹(小次郎)の死後、遺体をどうするべきか、すぐに行動を起こさなくてはいけない事でした。
 (特に小次郎は9月のまだ暖かい時期でしたから。ただ、竹の前例があったため、即行動に移れました)
  土に埋めるのであれば、どこに埋めるかも真剣に検討しましたが、現在の住居が賃貸であり、いずれは一戸建てを購入したい意向がある事と、近辺に安心して埋葬できる場所がない事から、 火葬する方向で話しは進めていきました。
 この時、我が家がすでに一戸建てに住んでいたら、庭に埋葬する方法がとられていたのではないかと思いますが、この時点で竹といつまでも一緒にいられる方法は、火葬して我が家で遺骨を保管するしか思いつかなかったのです。

・業者の選択
 火葬にしようと決まってからは、今度は業者の選択が迫られていました。
 タウンページやネットでペット火葬を行っている業者を色々と調べたのですが、何かしっくりくるものがない。
 なぜなら、というか当然というか、業者はビジネスで行っているのであり、なんだかよくわからない儀式(葬式)や火葬のランク、火葬後のペット墓地……、色々と惑わされるネタが多いのです。
 別に私たちは竹のお葬式をやりたい訳でもないし、専用の霊柩車でお迎えに来て欲しいわけでもありません。
 業者の火葬内容を色々見ていくうちに、火葬に対する迷いが生じました。
 そこで近隣の自治体ではペットの遺体をどのように処理するよう指導しているのか調べて見る事にしました。
 ネットで各市のホームページを見たり、実際に電話をしてみてたころ、火葬を行っている特定の業者を紹介してくれた自治体もいくつかありました。
 (ちなみに、複数の市で紹介された業者はいずれも同一の業者でした)
 もちろん、紹介さえなく煮え切らない回答の自治体もありました(よりによって、自分の住んでいる市がそうでした)。
 そこでこの業者に電話をかけて詳細を聞いてみる事にしました。
 残念ながら、この業者の名前や火葬内容は覚えていないのですが、「よし、ここだ!!」と思う内容ではなかったと思います。
  確かどこかのお寺が経営していたペット火葬だったと思います。

・某市でのペット火葬
 では、我が家はどこで竹の火葬を行ったのかというと、自治体の火葬場です。
 私と夫の実家があるすぐ近くの市でペット火葬がある事がわかり、あまりおおっぴらに言えた話ではないのですが、その市の市民として、火葬を依頼する事にしたのです。
 (つまり、申請者氏名・住所に実家を使ったのです。本当はダメです)
  ここではペットの火葬は、火葬後に遺骨を共同墓地に埋葬してもらう火葬と、骨壺に入れてもらい遺骨を持ち帰る個別 火葬の二つがありました。
 もちろん我が家は遺骨を持ち帰る事が前提の個別火葬ですが、これは一日10件しか受け付けてもらえず、また予約もないので、当日は朝早く家を出ました。
 
  遺体は籐のフォークナイフ入れに納め、いつも食べていたシードや小松菜、おもちゃも一緒にして、花柄のハンカチをかけ、火葬場に行きました。
  夫にはおもちゃなんかは邪魔じゃないかと言われましたが、ダメなら職員がそういうだろうなぁと思いました。
  しかし、火葬時に担当の方は「いいですよ」と言って下さいました。
 なんとなく救われた気分です。
 しかし、インコは体が小さいからきちんと骨が残るかどうかはわからないと言われました。
 心配でしたが、もうここまで来て他の手段もとれません。
 私たちは職員の方を信じて、最期のお別れをして、その場を離れました。
 どの位の時間がかかったでしょうか?
 ほとんど会話もなく待合室で待っていた時、火葬終了のアナウンスがあり、私たちは先ほどの火葬場に戻りました。
 そこには、お線香をあげて頂いて、小さな遺骨があったのです。
 ちなみに、竹の時より小次郎の時の方が、よりしっかりと骨が残っていました。
 職員の方に、こんなに小さな生き物で、こんなに綺麗に骨が残せる事はあまりないと言われました。
  人間の火葬後のように、自分達で数本だけ遺骨は箸で骨壺に移す事ができました。
 その後はまた職員にお任せして、次に呼ばれた時は、綺麗な骨壺カバーをかけられた、竹(小次郎)を受け取ったのです。
 現在も、竹と小次郎は我が家にいます。
 ずーっとずっーと、一緒にいられます。
 本当に、これが良いことなのか、悪い事なのかはわかりませんが……。

・本当の事はわからないけど……
 さて、これは後日談なのですが、とあるMLでオカメインコの火葬について投稿した事があります。
 その時、「小動物の骨が綺麗に残る火葬なら、実際はバーナーかなんかで焼いてるんだろう」というレスがかえってきました。
 考えてもみなかった事でした。
 言われてみればそうなのかもしれない……。
 実際に焼かれるところを私たちは見ていないのですから。
 きっと一緒にしたおもちゃは飼い主の満足心を満たすために預かってくれるだけで、きっと一緒に焼いてくれる訳ではないだろうとは最初から思っていました。
 でも、「遺体はバーナーで焼かれる」なんて、他の人には言われたくなかったです。
  実際に焼かれる事に違いはないのですが、そういわれちゃうと、実際にバーナーで焼かれる所を想像しちゃいます。
 私はこの時なんともレスしませんでしたが、とても悲しい気分になった事を今でも覚えています。

・ペット墓地
  さて、我が家では火葬した後、ペット墓地に預ける事をまったく考慮してはいませんでした。
 はじめからそのつもりはなかったし、将来的にもそのつもりもありませんが、絶対的……とはいえないかもしれません。
 というのも、竹の闘病記のラストにも書きましたが、「動物は死後も人間に管理されると幸せになれない」という話を聞いたことがあるからです。
 竹の闘病記を読まれた方からは何度か「そんな事はないですよ」とのお言葉を頂いていますが、なんだか気になっています。
 とはいえ、ペット産業の一環として営まれているペット墓地に預ける事なんてないでしょうね。
 (ペット墓地の広告とかHPみていると、馬鹿らしい気分になるのは私だけ?)

追加(03.4.
24)
 
この項目を書いて約半年が経ちました。
 残念な事に、10日ほど前、小次郎の実弟の小太郎が、亡くなりました。
 小太郎の亡くなる一ヶ月ほど前、私は念願のマイホーム(一戸建て) に引越を終えたばかりでした。
 竹と小次郎は、上記の理由から火葬という手段を選んだのですが、小太郎は庭の木の下に埋めてあげました。
 春になると白い花を咲かせる、ハナミズキの木です。
 この文章を書いている現在、我が家の小さなハナミズキは満開です。
 よそのお宅では全然花をつけていないハナミズキもあるのに、近所の中で、我が家のハナミズキだけがたくさんの白い花を咲かせています。
 小太郎が、栗や千代松、そして私たちを見守ってくれているのではないか……と錯覚してしまいます。
 恐らく、我が家では火葬してお骨を残すのは竹と小次郎だけでしょう。
 死後の埋葬?の手段はどうであれ、竹も小次郎も小太郎も、安らかに眠って欲しい、天国で元気にすごして欲しいと願い気持ちは一緒です。
  ご自分が納得する形で、亡くなった子を見送って差し上げるのが一番だと思います。