2005年・春の巣引き 孵化編・2

2005年4月21日 3号孵化

 6時半頃、起きてリビングに行くと、すでに出社前の夫がケージを指さして「聞こえるよ!!」と、3号ちゃんが孵化したらしい事を教えてくれました。
 耳を澄ませると、時々「チッチッ」と、小さな声が聞こえてきます。
 嬉しい!!  嬉しいけど、ちゃんと育ってくれるのか、とても不安です。
 どうか、1号ちゃん、2号ちゃんの分まで、無事に大きくなってね。
 今、千代松がご飯を食べています。
 ダメ元で巣箱を覗いてみたけど、栗母さんのガードがやっぱり堅くて、3号ちゃんが見られません(笑)  栗、早くご飯を食べに出てこないかなぁ〜。
 巣箱に千代松が戻りました。
 3号ちゃん、ご飯をもらっているみたい。
 これまで、ひなたちは、産卵から18日でみな孵化しています。
 一般的には、21日と聞いていますから、かなり早いほうだと思います。
 第一卵産卵直後から、一生懸命に、温めていたんだものね。

 1号ちゃん、2号ちゃんの事があったから、かなりびびり屋になっている私ですが、3号ちゃんは順調そうです。
 1号ちゃんや2号ちゃんの時よりも、鳴き声がよく聞こえ、ご飯も頻繁にもらっている様子です。

 おねだりが上手なのかなぁ♪
 いっぱい食べて、大きくなぁれ♪



2005年4月22日 3号☆

  3号ちゃんが心配で、夜は1時すぎまで起きていたのに、朝は5時半に目が覚めてしまい、リビングで待機してしまいました。
 これから外出ため、家を留守にしなくてはいけませんが、3号ちゃんは現在、千代松父さんからご飯をもらっています。
 外出までには、栗は巣箱から出てくれないかな?
 (栗が出てこないと、中が覗けない・笑)

 3号ちゃんまでも、亡くなってしまいました。
 外出から帰ってきた時、ご飯をもらっている3号の声が聞こえていました。
 お昼を食べて次女のポリオの予防に行き、お花の生産農家に立ち寄って帰ってきても、なかなか3号の声を聞くことができません。
 不安でいっぱいになった頃、栗が食事のため巣箱から出たので、小松菜を新しいのにかえていると、千代松が威嚇のために出てきたので、巣箱を覗いてみると、3号がよこたわっていました。
 まったく動きません。
 取り出して見ると、やっぱり……。
 かすかに暖かいのは、きっと千代か栗が暖めていたから……。
 死因は、これまでと同様に、圧死だと思います。
 今日は風邪で会社を休んだ夫もいたので、夫に3号の亡骸を見せました。
 夫は、生きているひなを見たこともなく、亡くなったひなも、見るのが初めてです。
 これまでは、私がどんな状態だったかを口頭で説明するだけでしたが、3号ちゃんの潰れたような体や、黒ずんだお腹を見て、やはり圧死だろうと言いました。
 でかける前は、元気にご飯を食べていたのに……。
 そのうには、もらった小松菜が残っていました。
 あんなに、栗にも千代にも、大事にされていたのにね……。
 外出していた、ほんの2時間くらいの間に亡くなってしまった3号ちゃん。
 ひなたちは親に潰されたというよりは、転卵した卵がのっかってしまったのでは……と考えていますが、どうなのでしょか。
 特に3号ちゃんは、明かにお腹が潰れていました。
 なんでこうなっちゃうのかな……。
 巣箱に残った、卵のからを少し取ったのですが、こんなにも小さな卵から、頑張って孵ったんだなぁと思うと、ちょっと悲しくなってしまいました。
 ただ、これまで触ったことのなかった残りの卵のうち、1つを手に取ってみました。
 すると……。
 卵の中から、ひなの鳴く声が聞こえるのです。
 話しに聞いた事はありますが、卵の中のひなの声を聞いたのは、初めてです。
 夫にも聞かせてあげました。
 よく見ると、その卵にはもう、穴が開いていました。
 明日孵化予定の4号ちゃんが、卵から出ようと頑張っているのです。
 とにかくすぐに、巣箱の中に戻しました。
 後になって、写 真を撮っておけばよかったな、なんて思いましたが、その時は早く巣箱に戻す事しか頭になくって……。
 もしかしたら、明日の朝起きたら、4号が誕生しているかもしれません。
 頑張れ4号!!  卵の中から出ておいで。
 お願いだから、君は死なないで!!

 ひなが立て続けて3羽も亡くなり、さすがに凹みきっています。
 もう、巣引きは今回限りにしようかとも考えました。
 今もそういう想いがあります。
 が、繁殖経験豊富な友人が、最初の2年くらいは親も試行錯誤だし、順調にひなが育つようになるまだは、色々な事が起こるから……と、励まされました。
 友人のところでも、それなりに問題のあったペアでも、巣引き回数を重ねる事によって、安定した繁殖ができるようになっているそうです。
 栗と千代の場合、とても仲良くて、産卵後は第1卵から二羽揃って巣箱にこもりきりになるほど熱心です。
 今回の卵も、現時点で5個中4個が有精卵です。
 恐らく、第5卵も有精卵でしょう。
 仮に、今回の巣引きが失敗に終わったら、私はまた、栗と千代の子を見たいと思うでしょう。
 今でも、今回の反省点を活かして、次につなげたい気持ちが半分ありますが、産まれた命を失う事への不安もいっぱいで、やめておこう……という気持ちも半分です。
 3号ちゃんを失った事は、かなり参りました。
 何をしていても、3号の事が気になり、しばらく声が聞こえないと、ものすごく強い不安でいっぱいになり、ようやく声が聞こえてきた時には、なんとも言えない安堵でいっぱいになって……。
 朝起きて、なかなか3号の声が聞こえなくて、もやもやした気持ちの中、ようやくご飯をもらう声が聞こえて、気が抜けたようになったり。
 その後は、明るくなるにつれ、ご飯をもらう声をたくさん聞いて、「3号ちゃんは絶対に育つぞ!!」なんて思いこむようになっていました。
 だから、外から戻ってなかなか3号の声が聞こえなかった時は、でかけの直前に、2時間前に声を聞いていたから、と安心した思いがあったのですが、巣箱の中で横たわった3号の姿を見た時は、さすがに愕然としました。
 夫には、「そんなに落ち込むなら、(今後はもう)巣引きはやめたら?」と言われました。
 これから孵化するであろう、4号と5号が育つのか、それともまた……となるのかは、現時点ではもちろんわかりません。
  (4号が卵から出て来れなかったり、5号が無精卵だったりという可能性も、もちろんありますが)
  万が一、4号と5号が同じ結果 に終わったら、栗と千代の子がやっぱり見たい反面 、恐怖感でいっぱいになりそうです。
 1号が死亡するまで、5個の卵から5羽のひなが産まれて育つと思っていました。
 もちろん、色々な方の繁殖の記録を読んで、様々なトラブルがある事は頭の中ではわかっていましたが、うちのひなたちは「有精卵であれば」、栗たちがあんなに一生懸命に暖めているのだから、大丈夫だと思っていました。
 だから、1号が亡くなった時は愕然としました。
 それでも2号が孵化して、今度こそ大丈夫と思いこもうとして、不安をうち消すようにして、それでも2号も亡くなってしまいました。
 3号の時も、「今度こそは!!」はという思いと「また同じようになったらどうしよう……」という思いとで、不安はますます大きくなっていく一方でした。
 それでも、単純な物で、卵の中の4号ちゃんの声を聞いたとき、「この子なら、絶対に育ってくれる!!」とまたもや思いこんでいる私。
 これ以上、産まれたばかりの小さな命が失われていくのは見たくありません。
 ひなたちの小さな亡骸を、もう見ないで済みますように……!!

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